『正拳突き』3巻の表紙絵がなんとなくできるまで

正拳突き3巻、本日発売です。よろしくお願いします!

【追記】
電子書店さま(Amazonさん、Renta!さん、まんが王国さん、ピッコマさん、Bookliveさん、ヨドバシさん、DMMさん他)で、ほぼ8月いっぱい1巻無料キャンペーンを行っているそうです。
夏のお供にして頂けたら幸いです!

正拳突き関連の記事はPR含めて今日でおしまいです。(小話程度はいつかするかも?)
WEB拍手&SNSでのRTいいね、本当に嬉しかったです!感謝…!

また次作に向けて頑張ります。

以下、『正拳突き』3巻の表紙絵が出来るまでのログです。
※注意※とても画像が多いです!

ラフです。
ほとんど完成と構図が変わりません。
ベタ塗りの下地にオーバーレイで影をつけただけの絵です。


ラフ線を整えながら基礎塗りをしていきます。
この段階で気持ち的には70%くらい。
一連の作業の中で一番大きい山を登り終えたような、そんな気持ち。
線画・背景・人物(ジョン)レイヤー・動物(フェリル)レイヤーに分けて作業し、
何度も色彩調整レイヤーを作って色味を調整しながら地道に塗っています。


大体90%くらい。あとは微調整のみ!
ここからの仕上げ作業を私は「自己満足ゾーン」と心の中で呼んでいます。

【自己満足ゾーン】
1・見る人にはそこまで大きな変化を感じられるものではないが、描いている本人だけが楽しい細かい調整の作業。
2・時間の都合で途中で取り上げられても悔いのない段階での描き込み作業。

腕の良し・悪しに関係なく、
絵を描く楽しさってこの「自己満足ゾーン」に詰まっているんじゃないかな?
と 勝手ながら思っています。


一度編集さんに提出したデータがこちらです。
「1巻と被っちゃうかな?」と緑色ベースにしていた背景を、「被ってもいいや!」と思い直して青色に変更。
その他にスパッタリングなどの細かい調整を追加しています。


決定稿がこちらです。
「意図的かもしれないがフェリルの色と背景が同化しているように見えるため
キャラの周りに白フチのようなものを足して欲しい」という修正指示を頂き、
それに合わせて全体に白フチを追加しています。
ついでに魔石とペンダントの彩度を上げています。これで完成!

作業日数は大体3日くらい。
当然、本文作業をしながらのカラー作業だったので大変だったのですが、
ジョンの顔をとても穏やかに描けたのが嬉しいです。
(バトル漫画の表紙としてどうなんだという意見は承知で…)

自分の腕のなさが理由でジョンを描くのは最初から最後まで苦戦していたのですが、
この表紙のジョンが作中通して一番気に入っています。


電子版のおまけには、もう1枚簡単なイラストを描き下ろしております。
編集さんに「良い絵ですね…」と言って頂いて感無量でした。
こちらもよろしくお願いします!